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刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM> のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM>
製作国
上映時間99分
ジャンルサスペンス,TV映画,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,刑事もの
レビュー情報
《ネタバレ》 刑事コロンボシリーズの最大の魅力はキャラクター。
第一作目からコロンボと冷徹な犯人のキャラがしっかりと描かれていた。
本作の犯行自体は特筆すべきことはないものの、コロンボの仕掛けたワナに小憎たらしい精神分析医がやりこめられるカタルシスがある。
フレミンゴがラストで手の内をペラペラばらすのが決め手になるのは若干物足りないが、自信過剰で傲慢な人物が勝ち誇った言動なので無理筋に見えないようにはなっている。
フレミングが帰宅したときに一度も夫人の名を呼ばなかったこと、旅行の行き帰りでトランクの重量が違ったことなど、細かいところに気づいてチクリチクリと追及する持ち味のしつこさも出ている。

このパイロット版が3年後にシリーズ化される際には、局側からフィードバックされたそうだがその指摘の内容に呆れる。
「初めから犯人がわかってしまうのでサスペンス効果がない」「コロンボの登場が遅すぎる」「シリーズにするにはコロンボの他に部下のレギュラーが必要」「会話が多くてテンポが悪いので、アクションシーンを増やし緊張感を出す」「登場しないカミさんというアイデアはおもしろくない」――どれも刑事コロンボならではの特長で、これがあるから面白いのに。
ということは、本作がいかに今までの「常識」の枠を超えていたかということだろう。
共同執筆したリチャード・レヴィンソンとウイリアム・リンクのコンビが、自分たちの作品を守るために局の要請を退けてシリーズでも自分たちでプロデュースを兼ねた。
生みの親である二人の英断に感謝したい。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 7点(2013-10-12 22:32:59)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 44件
作品の平均点 7.11点
作品の点数分布
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949.09%
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作品の標準偏差 1.07
このレビューの偏差値 49.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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