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文学賞殺人事件 大いなる助走 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 文学賞殺人事件 大いなる助走
製作国
上映時間129分
ジャンルドラマ,コメディ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 筒井康隆「大いなる助走」の映画化。
新人作家を目を通して、文筆業の舞台裏をのぞき見る思いで、なかなか興味深い。

登場するのは、癖のある俗物ばかり。
理屈だけは達者な文学少女を、性欲の捌け口にしている小説家志望の男(石橋蓮司)。
新人(佐藤浩市)の落選を願う同人誌のメンバーたち。
自分の欲望と都合で、いいかげんに入賞者を決める審査員たち。
直木賞に三度落選した筒井自身も、SFを書いているせいで賞を取れない作家役で出演。
恨みつらみの本音を役にかこつけてぶちまける。
よほど根に持っていたのだろう、文学賞の権威をとことんコケにする内容。
作品全体に、痛烈な皮肉の込もったユーモアが効いている。

ラスト、兄が受賞したとの知らせを受ける妹の妄想と、次々に映しだされる同人誌。
一握りの成功を夢見るあまたの作家志望の姿が、映画の余韻と共に浮かんでくるようだ。
原作者の経験に裏打ちされているだけに、その姿はリアル。
飛鳥さん [ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-25 00:09:15)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 6.40点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.36
このレビューの偏差値 47.83
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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