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チチを撮りに のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チチを撮りに
製作国
上映時間74分
劇場公開日 2013-02-16
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 中野量太監督の作品では、湯を沸かすほどの熱い愛 、長いお別れ 、を先に鑑賞させていただき、続いて本作を鑑賞。 全作品でブレることなく一貫しているのは、「死」をうまく笑いに昇華していること。不思議と不謹慎な感じがしないのは、監督の視点 (人物の描き方) が優しいからだろう。 姉妹の顔を確かめるように撫でる祖母、母のチチに興味津々でふれる姉妹、、そういう身体的スキンシップによる愛情表現もとてもよかった。 父のもとへと向かう道中、妹に重い荷物を持たせていた姉が、予期せぬ弟の登場を契機に、その荷物を姉妹二人で力を合わせて持つ。やがて、弟もふらふらとしながらも手伝う。親が残した "重荷" を一人で、そして時には力を合わせて持って、疲れたら誰かに代わり、いずれにせよ前に向かって歩かざるを得ない、それが人生の順番というセオリーだ。 「死」はお別れではなくて、お互いがそれぞれ生きてきた健闘を最後に讃え合う、人生の「ノーサイド」だ。誰だって生きていたら色々とあるけど、最後だけは笑って、そして堂々と送り出してあげようじゃないか。 夏の終わりに、とてもよい映画を観させていただきました。
タケノコさん [インターネット(邦画)] 8点(2021-08-28 13:02:46)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 6.77点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.76
このレビューの偏差値 53.97
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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