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リリーのすべて のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 リリーのすべて
製作国英,独,米
上映時間120分
劇場公開日 2016-03-18
ジャンルドラマ,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 医学的、宗教的な観点からすると難しいテーマであったと思いますが、本作はそれらはさておき(難易度の高い手術の描写も最低限だったように思う)、ある二人の夫婦に突然訪れた一つの出来事として、主に二人の心の葛藤だけに焦点を絞って描いています。途中までは淡々とした気持ちで観ていたが、ゲルダがリリーに抱いていた感情が、異性に対する愛情から、やがて母性愛に近い感情へと変貌してゆく後半からは、心が締め付けられるように切なくて苦しかった。二人は過酷な境遇に立ち向かい、もがき苦しみ悩みながらも生きて、永遠に別れるその最後まで決して自分たちの生き方に後悔はしなかったと思う。だからこれは悲劇のようだが、力強い"人間賛歌"でもある。なお主演はエディ・レッドメインとなっているが、この映画はアリシア・ヴィキャンデル(ゲルダ)の物語。リリーに芽生えたある複雑な心と、その全てを深い愛情で包み支え続けた、ゲルダの献身と葛藤の物語といいたい。"真実の愛"とは、相手の容姿や性別だけではなく、心を愛し痛みや苦しみも共に分かち合うもの。リリーはゲルダのすべてであり、ゲルダは、"リリーのすべて"でした。
タケノコさん [映画館(字幕)] 7点(2016-03-20 17:23:32)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 6.32点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.39
このレビューの偏差値 53.51
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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