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未知への飛行 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 未知への飛行
製作国
上映時間112分
ジャンルドラマ,サスペンス,戦争もの,モノクロ映画,政治もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 主にアメリカ政府の高官たちによる舞台劇仕立てになっています。しかし、この低予算な作りにして、そのスケールはあまりにも壮大。また全編通してソリッドな作りで、非常に硬派な映画だと感じた。 1964年当時、めざましく高度成長を遂げる軍事力のシステム化、そしてその成長に置いてきぼりになりつつある人間の頭脳と体制の限界、その歪みを鋭く捉えているように思う。もちろん、当時は現実の世界も米ソ冷戦の真っ只中であり、その時代性を鑑みても、本作の存在意義は大きい。 終始、怒号が飛び交う迷走ぶりのなか、米大統領 (H・フォンダ) と教授 (W・マッソー) の正反対ながらも人間臭い二人のキャラクターが印象に残る。 大きな混乱のなかで聞こえてきたやり取りに、こんな台詞があった。 「故障警報器が故障したと思われます」・・・大欠陥じゃないか (笑) 気づいた時にはもう手遅れというやつだ。システム設計における人間の盲点、また安全で完璧なシステムなど存在しないことを、とてもよく代弁しているように感じた。 ・・人間もシステムも完璧がない、だから何が起ころうとも、それは「必然」かもしれない。
タケノコさん [DVD(字幕)] 8点(2020-09-23 17:01:30)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 56件
作品の平均点 8.05点
作品の点数分布
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311.79%
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523.57%
635.36%
7916.07%
81628.57%
91526.79%
10916.07%
作品の標準偏差 1.53
このレビューの偏差値 49.77
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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