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朝が来る のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 朝が来る
製作国
上映時間139分
劇場公開日 2020-10-23
ジャンルドラマ,サスペンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 これは運命的と言うべきだろう、特別養子縁組という "縁" によって結びついた二人の女たち、、佐都子とひかりの物語。 まず、佐都子 (とその家族たち) が住むところ。都心にあるタワーマンションの高層階であり、たくさんの観葉植物に光が降り注ぐ光景は、まるで天空の一室のようだ。かたや、ひかりが住む (ことになった) のは、広島の似島にあるベビーバトン。その風景こそ美しいが、はるか船でたどり着いた最果て、眼前間近に海が迫るロケーションは、彼女にはもう逃げ場がないことを否応なしに連想させられた。 ・・・ここまで、やはり二人の境遇を比較せざるを得ない。裕福で愛する夫と子がいる、、それだけが幸せの全てとは限らないが、人生の残酷さをまざまざと見せつけられた気がした。 ひかりが彼と抱き合う場面は、奇跡的に美しかった。それは、二人の愛をキレイに撮し取っただけではなく、今、その瞬間が彼女の人生で最も幸福な一瞬であることを刹那的に予感させるからだ。 映画は彼女の元から去った者たちを追うことはなく、その人生から徹底的に排除したかのようだ。 思えば、ひかりがたどった道は「八日目の蝉」に登場した、ある女 (永作博美) の人生とよく似ている。そして、ある女は、本作では全く違った人生を送って幸せになっていた、、。これは、偶然じゃない。 八日目の蝉 → 朝が来る。 きっと、この二作の関係も「ベビーバトン」と同じなんだ。 本作のラストは、大切な人と一緒にいることだけが幸せではない、という (ひかりと朝斗君にとっての) ハッピーエンドである、と信じたい。でも、ひかり (蒔田彩珠) には他の映画でもいいから、次こそ本当に幸せをつかんで欲しい、、と切に願う。
タケノコさん [インターネット(邦画)] 8点(2024-01-17 22:32:54)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 8.27点
作品の点数分布
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8426.67%
9533.33%
10213.33%
作品の標準偏差 1.12
このレビューの偏差値 47.89
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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