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ザリガニの鳴くところ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ザリガニの鳴くところ
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2022-11-18
ジャンルドラマ,サスペンス,ラブストーリー,法廷もの,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 アメリカ南部の湿地帯という、不快であるはずのジメジメとした高温多湿の風景において、少女カイア (デイジー・エドガー=ジョーンズ) が天使のように降り立つと、不思議と天国のような美しさにも見える。 ここで、「調和」という言葉を思い出した。 舞台は1969年のノースカロライナ州。60年代の南部と言えば、まだまだ黒人の人種差別が厳しい時代であり、本作の舞台であるノースカロライナ州も例外ではない。この州に限って言えば、1960年代半ばにようやく黒人が選挙権を勝ち取ったばかりだ。本作の描写については、家族に暴力を振るい、孤独な少女を「ザリガニ女」と罵り、色恋沙汰で互いに殺し合う、それが白人たちであり、黒人は冷静でクール、そして温厚篤実に描かれていて、つまり人種差別 (の歴史) を自虐したような内容になっている。 とある殺人事件の物語、それを俯瞰的、歴史的、あるいは道義的に考察するならば、不要な者 (物) が淘汰されていき、必要な者 (物) が必要とされるだけの、あらゆる自然界の全体としては「調和」の物語と思う。
タケノコさん [インターネット(字幕)] 8点(2023-08-12 11:05:52)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 7.11点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.99
このレビューの偏差値 59.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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