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《ネタバレ》 オドレイ・トトゥが、たくさんのバラの中からたった一本だけを選ぶ。"アメリ"の彼女を知っていれば、この美しく心弾むオープニングまで観た段階ではその再現かと期待してしまう。でも騙されました。同じ妄想でもこちらは危険な妄想、かわいい顔が次第に恐ろしい顔に見えてくる、ストーカー女のお話でした。でもこれは一本のバラが一人の女を狂わせた話。女性にバラの花を贈る、ということはたぶん我ら男が想像している以上に、女性にとって"特別"なことなのだ。そして、目に見えること、知っていること、世の中は全てが自分の解釈している通りとは限らない。一歩遠くから、そして目線を変えて見たならば世界は全く違った姿に見えてくるのだ。例えばこの物語も見方によっては、アンジェリクは"バラ"の美しさに狂わされその棘に刺された被害者である、とも言える。いや、あえてそう言いたい。たとえ彼女の愛が異常だとしても。
【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-20 14:42:22)
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