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芸能界きっての狂人・萩本欽一のいい部分だけを凝縮した演技も魅力の1つだと思うウォレスとグルミット。本作は長編映画らしくウォレスの恋物語が展開されることもあって、憎めなさが過去最高でした。動きで笑わせる欽ちゃんと鳴きさえしないグルミットの関係はサイレント映画とテレビのコメディを融合させたものとも考えられるし、サイレント映画と弁士の関係とも言えるわけです。本作はより弁士っぽかったかな。クレイアニメとは思えないほど躍動感があるアクションシーンは相変わらず見事で、特にシリーズを象徴するフライトアクションは「危機一髪!」よりも上質です。カートゥーンの文法に則ったギャグも冴えていた!予算が大幅増しただけのことはあります。トッティントンの眠いキャラクターくらいしか欠点が見つかりません。ただ、元が短編アニメシリーズなだけに、ファンからの評価は分かれるでしょう。私は短編のほうがいいかな。
【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-03-24 18:32:42)
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