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グッドナイト&グッドラック のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 グッドナイト&グッドラック
製作国米,仏,英,日
上映時間93分
劇場公開日 2006-04-29
ジャンルドラマ,モノクロ映画,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 ニューシネマ的なエンディングはいいですね。顔を正面から捉えたショット=観客に向けたメッセージが多く、ジョージ・クルーニーが現代社会をどれほど嘆かわしく思っているかが伝わってきます。
彼らのスタジオや会議室は密室です。これは彼らが権力から常に圧力を受ける弱い存在であることを示しています。そして、CBSの社長が登場するシーンでは、彼の顔には複雑な影が現われますが、マローの顔は一方向からの照明を受け、明暗がはっきりと現われます。これは彼らがどのようなキャラクターとして設定されているかを如実に表す演出ですね。わざわざ白黒映画にしたのは、照明の明暗を効果的に使いたかったからでしょう。現在ではいいイメージを持たれないタバコの煙も、マローの内面から沸き上がる善意や抵抗心を表す重要な美術装置として機能しています。
社会派監督としてのジョージ・クルーニーの力量がうかがい知れる映画だと思います。しかし、娯楽としての面白さには欠けるので、点数は低め。
カニばさみさん [DVD(字幕)] 6点(2017-01-20 10:13:26)
その他情報
作品のレビュー数 47件
作品の平均点 5.91点
作品の点数分布
012.13%
100.00%
200.00%
336.38%
448.51%
51123.40%
61021.28%
7817.02%
8817.02%
924.26%
1000.00%
作品の標準偏差 1.77
このレビューの偏差値 50.27
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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