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《ネタバレ》 前半は腹を抱えて笑うんだけど、中盤でダレて、後半で少し盛り返し、ラストはホロリ。私がチャップリンの映画を観ると大抵このパターンです。人間はギャグを延々と見せられると何が何でも笑わなくなってしまう時間があるんだそうですが、チャップリンの映画はそのポイントを意図的に作っているような気がします。そのおかげで、終盤の怒涛の展開を心の底から笑えるという。チャップリンはサーカス芸人というよりは寄席芸人で、微妙にミスマッチな題材なんです。そこにコントロール不能な動物を足すことで立派なサーカス芸人になっている。綱渡りシーンはヒヤヒヤしながらも爆笑です。ライオンを前にコメディアンとして見事な立ち振舞を見せるあたり、流石の一言。ラストの孤独感はなかなかですね。問題点を上げるとすれば、チャップリンと動物以外の登場人物に全く魅力がないことで、ヒロインは弱っちいだけ、綱渡りはハンサムなだけ、団長は怒っているだけ、マネージャー?はデカくて暴力的なだけ。彼らとの濃厚のやり取りでも笑わせてくれるのがチャップリンなはずなんだけどな、と思うので点は低め。
【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-04-27 06:57:30)
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