Menu
 > 作品
 > ハ行
 > 晩春
 > カニばさみさんのレビュー
晩春 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 晩春
製作国
上映時間108分
劇場公開日 1949-09-13
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 映画とはこうでなくてはいけません。小津の演出はあまりにも個性的で他のどの映画にも似ていませんが、映画の本質を見事に表現しているシーンが有ります。親子で能を見物するシーン、彼らは一言も台詞を発しませんが、原節子の感情は痛いほど伝わってきます。映画とは映像で語る娯楽・芸術なのであり、セリフは文学や演劇のもの。原節子は父・笠智衆に対する不満を口にしませんが、明らかに不信感をつのらせ、苛立っているのがわかる。こういう演出こそ映画なのだと思います。映画界の異端者が世界中で高く評価され、彼によって映画の本質が描かれている。不思議なものですね。
カニばさみさん [DVD(邦画)] 9点(2015-10-20 22:11:14)
その他情報
作品のレビュー数 78件
作品の平均点 7.72点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
322.56%
433.85%
511.28%
61316.67%
71316.67%
81620.51%
91823.08%
101215.38%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 54.31
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
晩春のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS