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ニーベルンゲン 第II部 クリームヒルトの復讐 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ニーベルンゲン 第II部 クリームヒルトの復讐
製作国
上映時間125分
劇場公開日 1925-09-04
ジャンルドラマ,サイレント,シリーズもの,モノクロ映画,歴史もの
レビュー情報
《ネタバレ》 二部から先に見て欲しいくらい。というか、二部の方が面白い。
亡き者の墓の前で建てられる誓い、フン族の王たちの蛮勇を利用する計画、黒衣は復讐の決意。普段は傷を負った兵士たちを励ますが、瞳の奥には復讐の炎を燃えたぎらせる。

従者が見てしまった真実、クリームヒルトもそれを見届ける。雪の下の土に眠る“愛した人”を布に包む。遠景で一行が去っていくショット、娘の決意を黙って見送るしかなかった人々の辛さ、楽器を城壁に打ち付けて憤りを表す。

出撃して突っ走る軍隊の疾走感。木の上から飛び降り、馬に乗り換えて迎う伝令のスピード。木の周りを裸で踊る子供たち、彼等に金を振る舞う兵士たちの気前の良さ。
蛮族の前で堂々と屹立するクリームヒルトの存在感!それを迎える蛮族のダンス。

ラスト50分、修羅場と化す酒宴。
密かに渡される武器、合図と共に切りかかる!弓矢の一撃、斧の投擲、二重三重の悲劇。
死者を弔いながら行進する人々、凄惨な殺し合いはエスカレートしていく。何度も押し寄せる群衆スペクタクル、死者を弔う暇もない、焼き討ち、パニックになり当たった矢を1本1本抜く姿。既に火はまわっているのに。
階段を駆け下り、崩れ落ちる瓦礫にまきこまれ重傷を負う者、燃えた瓦礫の中に消えていく戦士たち。滅びを見届ける演奏者。死者へのレクイエムは、阿鼻叫喚の地獄の中でどれほどの人間に届いたのだろう。サイレント映画だからこそ、その想像を掻き立てられる。
門の前で“待伏せて”いた男の一撃、“首”が無言で語る絶望・・・!
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2015-06-09 20:59:04)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 7.60点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.50
このレビューの偏差値 56.25
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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