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疑惑の影(1943) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 疑惑の影(1943)
製作国
上映時間108分
劇場公開日 1946-12-17
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,犯罪もの
レビュー情報
《ネタバレ》 ファーストシーンが面白い。

ホテルで眠っていたある男。

起き上り、しばらくしてコップを投げ割る。

何かに苛立っているようだ。

そこから逃げるように外に出る男。後ろから男を追う二人の影・・・最初にこの男が「訳有り」という事を印象付ける見事な出だしだった。



そこから別の画面は家に移る。

その家こそ男が叔父として関係を持っていた家なのだ。

ヒロインは叔父に憧れを持った少女。

叔父も彼女に少し気があるようだが、叔父は何かを隠している様子だ。何処か影があるような・・・。

そして叔父を追う謎の男二人。


日常に潜む奇妙な光景や人間の狂気を描くヒッチコックだが、今回は登場人物の心理描写が徹底している。

羨望の眼差しが疑惑に変わる瞬間、叔父の狂気の影の一面を覗かせる瞬間、追手二人の真相を知る瞬間・・・階段が印象的だった。

シンプルでよく出来たストーリーだが、やはり何かもうひと押し欲しくなる。

ヒッチコックは既に「レベッカ」「海外特派員」「知りすぎていた男」を観てきたが、ラストの列車での“対決”に前者ほどのインパクトは感じられなかった。

それでもよくまとまった締めくくり。

普通によく出来た秀作。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-01-22 00:21:50)
その他情報
作品のレビュー数 50件
作品の平均点 6.46点
作品の点数分布
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312.00%
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61122.00%
7918.00%
8918.00%
948.00%
1024.00%
作品の標準偏差 1.71
このレビューの偏差値 55.26
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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