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JAWS/ジョーズ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 JAWS/ジョーズ
製作国
上映時間124分
劇場公開日 1975-12-06
ジャンルアクション,ホラー,サスペンス,アドベンチャー,シリーズもの,パニックもの,刑事もの,動物もの,小説の映画化,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 ハワード・ホークスの傑作「リオ・ブラボー」の換骨奪胎、そして「虎鮫(Tiger Shark)」やクリスティアン・ナイビイと組んだ「遊星よりの物体X」といった作品へのオマージュも散見されるパニック・サスペンスの傑作。

日本で言う虎鮫(Cloudy catshark)は小さい鮫だが、アメリカの虎鮫・・・いやイタチザメ(Tiger Shark)は巨大な顎で人間を食いちぎるモンスター。

日が落ちた海岸の闇、恋人と戯れる水着の女性は海原に飛び込む。何も知らない彼女は、水中で優雅に脚を動かしている。海の底から獲物めがけて徐々に浮上する“捕食者”の視線。ジョン・ウィリアムズの不気味な音楽が恐怖を最大限に盛り上げる・・・イーゴリ・ストラヴィンスキーの「春の祭典」は、“捕食者”が奏でる夏の悪夢へと変わる。

前半は恐怖から逃げる事しか出来なかった人々。それを、鮫に因縁を持つクイントの一撃がこの映画の流れを変えてしまう。


「ジョーズ」は、身近な海に潜むサメの恐怖を描いたパニック映画だが、ただ人がギャーギャー叫ぶだけの映画ではない。
その恐怖に屈するか、サメに勝つか。そんな人間の愚かさや葛藤のある人間ドラマが一番の見所だね。

後半のガラッと変わる展開も面白い。
サメとの因縁が深いクイント。討伐組を引っ張る頼もしい男だが、次第にサメとの因縁や過去の哀しみを語る姿・・・最後の最期まで誇りを持って戦ったカッコいいオッチャンだ。
本編ではカットされてしまったが、店で子供と戯れるシーンとか、見れば見るほど好きになる人だ。
ジョーズは、魅力的な登場人物が多くて何度見ても飽きません。
それにサメが近づく度に緊張を極限まで高めるジョン・ウィリアムズの音楽!あの音楽を聞くためだけでもまた見たくなってしまう。

終盤はいよいよその恐怖の的との真っ向勝負!
これ以上、誰も死なせたくない。人間の意地、サメにもサメの生き方を通さなきゃならない意地、こっちにも生きるための理由がある。だから戦う!

壮絶な決着の後に訪れる、静かなラスト・・・怖いけど、良い映画。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-31 10:58:35)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 362件
作品の平均点 7.85点
作品の点数分布
020.55%
100.00%
220.55%
361.66%
430.83%
5236.35%
6328.84%
76317.40%
88724.03%
97520.72%
106919.06%
作品の標準偏差 1.77
このレビューの偏差値 53.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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