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現金に体を張れ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 現金に体を張れ
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1957-12-10
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 個人的に戦争映画にハズレなしのキューブリックだが、フィルム・ノワールでも凄い映画が1本、コレだ。
競馬場を襲い現金を強奪するまでの流れを遡り、スリリングに描いた傑作「現金(ゲンナマ)に体を張れ」。
見えない大金という“太陽”を見つめすぎた男たち、女たちのドラマだ。
ジグソーパズルを組むように時系列を追う流れは、後のクエンティン・タランティーノの「レザボア・ドッグス」に影響を与えた。
とにかくこの映画、ムチャクチャ面白い。
キューブリックの映画でもっとも女性が印象的な映画だろうね。
ファーストシーンは競馬場からはじまり、コレから強盗を強行しようって場面で、物語は強盗にかかわる様々な人間の過去をさかのぼりはじめる。
ピースが徐々に繋がっていく感覚、
男たちを運命に引きずり込むそれぞれのファム・ファタール。
それとモリールのオッチャンをはじめとする死亡フラグ。
そして冒頭と終盤が繋がる瞬間、総ての歯車が動き出す!
検閲所での粋な会話、
蹄鉄によるパンク、
一瞬で終わる銃撃の迫力とクライマックスの畳み掛けは凄いぜ。
ラストの“太陽”を吹き飛ばしちまうのが犬とはねえっ・・・。
エリッヒ・フォン・シュトロハイムの「グリード」やジョン・ヒューストンの「黄金」を彷彿とさせるシーンだった。
その時のスターリング・ヘイドンの 「(・_・)」って表情がまた。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-15 16:05:37)
その他情報
作品のレビュー数 96件
作品の平均点 7.18点
作品の点数分布
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100.00%
211.04%
311.04%
444.17%
566.25%
61414.58%
72627.08%
82526.04%
91818.75%
1011.04%
作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 58.03
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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