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第十七捕虜収容所 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 第十七捕虜収容所
製作国
上映時間120分
劇場公開日 1954-02-23
ジャンルドラマ,コメディ,戦争もの,モノクロ映画,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 後年の「大脱走」「勝利への脱出」と共に収容所を描いた戦争映画の傑作。
コメディタッチの軽快なやりとり、謎が謎を呼ぶサスペンス感覚の戦慄。この緊張の糸がビリー・ワイルダーの醍醐味。
オープニングのナレーションが「捕虜収容所を描いた戦争映画が無いから作りました」と来たもんだ。メタすぎる。
いきなり脱走から始まるファーストシーン、だが既に「密告者」が暗躍していた。
一体「密告者」は誰なのか。
一番怪しい男、まったく怪しくない男、様々な疑念が広がる・・・それをワイルダーのコメディ演出が忘れさせてしまう。
アニマルの暴れ振りが可愛くてしょうがない。
と思ったら「密告者」の暗号でドキリとさせられる。油断できないぜ。
収容所内の楽しいやり取り、その隣の鉄条網から先の世界は死が待っている・・・「殺される戦場」よりも「何もしなければ殺されない収容所」の方が気楽かも知れない。
死にたくなったらいつでも鉄条網を潜ればいい。サーチライトが道標だ。

ウィリアム・ホールデンの孤独な戦い振りがカッコイイ。
“商売人”は嫌われて上等。殴られて上等、だが「嘘」だけは付かない・・・てめえ(密告者)の尻尾を掴むまで徹底的に嫌われてやらあ・・・!
「尻尾を掴んだ」後も報復はせずに「気にするな」の一言。こういう男になりたいぜ。
オマケに最後の最後まで“商売人”だったね。
「人の助けになる物」は売っても「魂」は売らない。
せしめた煙草も一口の卵のために変える男だ。
任務でも仕事でもない、仲間のために命を張るのが奴の商売(ビジネス)・・・!
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-15 23:00:23)
その他情報
作品のレビュー数 73件
作品の平均点 7.51点
作品の点数分布
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434.11%
556.85%
6810.96%
71926.03%
82027.40%
91013.70%
10810.96%
作品の標準偏差 1.52
このレビューの偏差値 56.48
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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