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《ネタバレ》 子供の頃は何故か一切退屈せずに素直に楽しんで見ていた。アニメというのは不思議なものだ。
今はりんたろうらしい退屈で説教臭い話にも思える(原作が凄すぎて)が、それでもキース・エマーソンと青木望の音楽だけは素晴らしい。それにクライマックスにおける竜の鳴動!金田伊功の無駄遣い(褒め言葉)!! 超能力の戦闘描写は「童夢」や「AKIRA」の方が凄い(製作に参加した大友克洋はこの映画の影響・・・と言うけど、元を正せば石ノ森章太郎の原作漫画や平井和正との共作小説の描写の影響もあったのではないかな)。 キャラデザもヴェガの無機質さが魅力的になっている代わりに、人間は地味な印象で魅力に欠ける。 ストーリーは原作では結末が描かれず、映画では一応オリジナルの決着が付けられる。選ばれたサイオニクス戦士たちの描写は少し薄め。2時間であの人数はちょっと無理か。 謎の予言を観客に投げかけて去る老婆、ヴェガとルナの出会い、東丈の能力の目覚めと別れ、幻魔一族が人間たちを蝕んでいく恐怖、でもアメリカと日本ばかり映される。他のサイオニクス戦士がいるところは無事そうな印象も。 尖兵との戦いにしては最終決戦という雰囲気。まあ映画はここで終わるけどね。 ラスト、ヴェガの玉を取り囲む戦士たちは死んだのかまだ生きているのか。サイオニクス以外の人間が生存しているのかしていないのかも掴み切れないまま終わる。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-26 19:55:19)
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