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ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ! のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!
製作国
上映時間29分
劇場公開日 1996-09-14
ジャンルコメディ,アニメ,シリーズもの,ファミリー,ショート(短編映画)
レビュー情報
《ネタバレ》 ウォレスとグルミットの最高傑作はコレだと思う。30分弱にこの詰め込みよう、超高密度の傑作だ。
ヒッチコックタッチのサスペンスが展開される面白さ。
朝の朝食、家中に巡らされた線路、「キートンのかかし」を思い出すようなギミックにあふれた家。レバーひとつでなんでもできちゃう。
ベッドは跳ね上がり、穴に主人を落とし、ジャムは朝食となるパンに命中する。
自らおでましする“プレゼント”の恐怖演出。無表情の奥に隠された見えない恐怖が徐々に迫ってくる。グルミットはぞんざいな扱いに苛立ちを募らせ、嫉妬し、潔く諦め、反撃を開始する。
グルミットたちの耳は髪のようになびく。
良いも悪いもリモコン次第、散歩・掃除用ロボットに“追い出され”、他者によって犯罪に使われてしまう恐怖。ウォレスがグルミットにした仕打ちがそのまま返ってくる滑稽さ。
ロボットの上からズボンを履くなwww

“プレゼント”の行動はどんどんエスカレートしていく。
二人を翻弄し弄び、下調べをし、手を摺合せ、拳銃を備え、手袋を頭から被り鶏の様なトサカで“変装”する。

グルミットの追跡シーンのスリル。カフェにコインを投げ置く仕草とかにこだわりを感じられる。路地裏、ナイフは覗き穴を作るため、巻尺は上に上るロープ変わり、一瞬眼が合ってしまう瞬間の戦慄、“PUSH”の文字。
“プレゼント”も他者を利用するとはいえ命懸けだ。
侵入シーンは緊張の連続だ。展示される同胞、四次元ヘルメットから飛び出す“手”、汗を拭きだして操作を行う焦り、剥がれそうな天井、寝ているウォレスがいつ起きるか分からない恐怖。起きたらいきなりビルの断崖とか怖すぎる。

クライマックスを飾る幽閉からの脱出と反撃が凄い!
階段のスロープから猛スピードで走る列車上でのチェイス!室内&列車上という二重の密室、西部劇さながらのアクション、電燈は防弾ヘルメットに、道は自分で作る!

動物園の檻は監獄のように不気味だ。“脚”も用済みとなれば、夕陽を背に自分の“脚”で立ち去っていく。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2015-06-04 20:55:44)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 43件
作品の平均点 7.88点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
300.00%
412.33%
524.65%
6613.95%
7613.95%
81125.58%
91125.58%
10613.95%
作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 54.88
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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