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偽りの花園 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 偽りの花園
製作国
上映時間116分
劇場公開日 1954-08-23
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「黒蘭の女」と共にベティ・デイヴィスが魅力的かつ怖いワイラーの傑作。
デイヴィスにとっても「イヴの総て」や「情熱の航路」「何がジェーンに起ったか?」等に並ぶ最高傑作の一つ。

本当に「ローマの休日」以前のワイラーのメロドラマは面白い。リリアン・ヘルマンの容赦の無いシナリオも凄すぎてドン引きしちゃうくらい。

とにかく、思わず葉巻をへし折るくらい女が怖い。ここまでくるとホラーだ。どうしてデイヴィス主演の映画はデイヴィスが並みの殺人鬼よりも恐ろしい作品が多いのだろうか

劇中のベティ・デイヴィスは黒いドレスから胸元がはだける若い貴婦人にも見えるし、年増のイジワルというか極悪な母親にも見える。彼女が階段を昇り降りするだけでもゾッとしてしまう。

彼女もまた「女相続人」におけるオリヴィエ・デ・ハヴィランドのごとく、放置プレイで男を“黙殺”してしまう。
直接手を下すよりも、より残酷な手段で男が抱えた“爆弾”の起爆を見届けるだけで良いのだから。
そんな彼女も、同時に夫を愛した過去の自分を“押し殺して”まで欲望に狂っていく様は何処か憎めないというか、悲しい。

そのデイヴィスに耐えられなくなったテレサ・ライトも、デイヴィスを、家を“見捨てる”瞬間の悲しさが何ともいえない。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 11:01:39)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 7.33点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.67
このレビューの偏差値 87.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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