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《ネタバレ》 今見るとメインキャストが大物俳優なのは当たり前だが、大勢の刑事役から記者にいたるまで大物俳優で埋め尽くされているのは驚きだ まったくセリフの無い記者の中にも大滝秀治がいた さすが黒澤 序盤傲慢な主人公権藤に辟易しながらも徐々に彼に傾倒していく警察陣は見物だ 車とか当時の風俗や横浜の景色も興味深い 50年も前の映画ながらミステリー部分は十分面白く143分の長さを感じさせない エンディングは逆境にもくじけない権藤に、呪詛の言葉を吐く犯人の前に非情なシャッターが閉まる このエンディングは何を言いたいのかちょっとピンとこなかった もとから金持ちの権藤は金を失ったが人間らしさはそのまま高潔だ 対してしいたげられてきた犯人は結果命も奪われて救われない これは苦労してきてもダメな奴はだめ 逆に楽しく生きて来た奴の中にも高潔な人物は居ると言いたいのだろうか ならばあたりまえのことなのにわざわざ描く意味があるのか? ただただ、ああ無情と思えばいいのかな?
【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:51:09)
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