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《ネタバレ》 前半が最高。「トマトの世話をする(関与する)のは自分のものだから。しかしこの戦争は自分の戦争ではない。ゆえに関与しない」というスチュワートの信念が、戦争という巨大な波に徐々に浸食されていく描写が素晴らしい。目の前で殺される南軍兵士、馬を強制的に徴収しようとする政府役人、戦地に赴く娘婿、そして北軍に捕虜にされた息子・・・。
息子が捕虜にされ、「もう他人事じゃない」と戦争に関わる決意をするところまでが前半、以降が後半で、後半に入って描き方がガラッと変わる。すなわち、戦争に関わった途端に不幸の連続。息子二人が死んだのも前後の脈絡がありませんが、原因を辿れば「戦争が無ければこんなことにはならなかった」ということなのでしょう。「戦争というのは人々を否応なしに巻き込み、不幸を与えるものなのである」というのがこの作品の言いたいことなのかなーと思います。 で、前半のじっくり感は良かったのですが、後半の唐突&ドラマチックすぎる描写は若干やりすぎ感がありました。特に窮地での黒人の友達とのシーンとか。前半は子供7人もいるにも関わらずスチュワートが主体になってたのに後半は脱出シーンを入れ込んだりとか、娯楽要素が裏目に出てしまったような気がします。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-02-08 04:42:06)
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