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THE 有頂天ホテル のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 THE 有頂天ホテル
製作国
上映時間136分
劇場公開日 2006-01-14
ジャンルドラマ,コメディ
レビュー情報
 ネタバレ回避を第一に考え、以下レビューします。

 まず、パーティ感というか軽い気持ちで見ることをお勧めします。舞台は12月31日~1月1日にかけてのホテル。視聴する時期も合わせると良いかもしれませんね。

 ホテルに関係する様々な人々が登場。その彼らそれぞれに焦点が当てられ、頻繁に場面が切り替わり、様々な部分で彼らは互いに関係している、といった作り。「リアルな人生色」強め、コメディ色強め、テーマ主張弱め、ドタバタ感強め、群像劇(グランドホテル方式)。

 「ホテルに関係する様々な人々」とはホテルの従業員(支配人、考え方が異なる副支配人2人、客室係、ベルボーイ、筆耕係、等々)、嫌疑をかけられ宿泊している政治家、大物ベテラン歌手、芸能事務所と芸人、ホテル付きの探偵、謎の大富豪とその息子、受賞した鹿の研究者、などなど。これらの人物全てに各個に焦点が当てられ、しかもそれらは様々に絡み合っている。

 描かれるテーマは「人は皆それぞれ色々な人生を送ってきている」「失敗もあれば成功もある」「好きなように生きるべきだ」「人間関係(もっといえば愛)の大切さ」といったようなもの。しかし、テーマ主張自体は強くはない。視点が当てられる登場人物がとにかく多いので、共感できる者もいれば共感できない者もいる。共感とかそんなもん関係なしに眺める視点もまた良し。そんな感じです。

 なんか「豪華キャスト」という触れ込みだったらしいですが、「登場人物がめっちゃ多く、しかもそれぞれに視点が当てられる」という作りのため、「○○さんが観たいから観る!」といった見方をすると逆に後悔するかも。
 役者の演技はやはり個人差アリ。まあ「極端に酷い」という人がいなかったのでそういう意味ではまあ良かったのかも。世界観は完全にホテルなので、ホテルのあの雰囲気が好き~という人には向いてるかも。BGM(テーマ曲)はまあそれなりに良いんですが、BGMが流れる頻度自体は少ない。

 「キャストがこうかだから」という見方も一つの面白さですが、「内容」に焦点を当てて気楽に見た方が良い映画と自分は感じました。陰キャ寄りというよりは陽キャ寄りの作風。大学生カップルとかご家族(ただし年少のお子さんには多分理解できません)で見る際、あるいは年末~年始にかけてのあのちょっとした高揚感がある時期、に見るのが向いてるかな、と思います。もちろん主観です。
53羽の孔雀さん [DVD(邦画)] 8点(2019-09-15 18:29:31)
その他情報
作品のレビュー数 229件
作品の平均点 5.81点
作品の点数分布
020.87%
141.75%
2104.37%
3177.42%
4219.17%
53816.59%
64620.09%
74218.34%
83414.85%
9114.80%
1041.75%
作品の標準偏差 2.03
このレビューの偏差値 55.34
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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