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《ネタバレ》 木村と神野と北沢。三人を分析してみた。
木村は、一流企業のサラリーマン。高級クラブで中学の時に好きだった美紀と再会。助けを求められ、すごく頑張ったが、またしても想い叶わず。そして無職に。 神野は教師。卒業した中学校で教師を続ける男。お人好しで、幼馴染みの美紀と結ばれる。ポルシェをローンで買ったばかり。警察官の妹と仲が良い。 北沢は探偵(元警察官?)。大人の玩具屋も経営し、三人の中で一番の大人。社会の裏側に精通し、ハイテク機器も使いこなす。やくざ組長の片岡に頭が上がらない。 北沢が一番の大人? 家庭をもたず逮捕される、それは大きな男の子であって、大人じゃないのかも。 また映画のラストで神野が、警察に連行されていく北沢に説教する。「おまえがつまんないのは、おまえのせいだ」。そりゃ違う。なぜなら、北沢は北沢なりに人生を楽しんできたはずだから。 結婚するタイプとしないタイプ。男には色々あっていい。 さて…NHK日曜の『のど自慢』が嫌いだ。神野は出たいタイプ。北沢は死んでも出ないタイプ。そんなこと色々と考慮していけばいくほど、神野が嫌いになる。 この映画の脚本レベルは高い。だから2度目も楽しいんだけど、ややこしい。 内田監督は頑張る人。頭がいい人。サンフランシスコ州立大学芸術学部「映画科」で学んだ人。映画で成功した人。「木村・神野・北沢」三人の中で一番近いのは「神野」だと思う。 ラストのエレベーターで笑った(靴の伏線)。 DVDコメンタリーがすごく楽しいが、監督は性格が悪い人だと思った。 前作の『運命』の方が好きだ。 【激辛カレーライス】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-06-06 01:53:41)
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