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《ネタバレ》 良い映画なので、観て良かった。
これは「喜劇」だ。認知症は喜劇として描かれていて、本当に何度も笑った。「家族にとって」現実の認知症は笑えないだろうが、無関係の者には喜劇だろう。たとえば自分の糞を食べる認知症は家族には辛いが、他者は大笑いできる。そんな暗い面がこの映画に少ないのは個人的に良かった。 次に「悲劇」について。ちいちゃんのことを、ゆういちは殆ど知らないだろうし、みつえとちいちゃんの子供時代が少ないので、みつえの葛藤にあまり感情移入できなかった。ちいちゃんのエピソードは映画に必要と思うが、もっと上手い描き方がある気がする。 中年男「ゆういち」が主人公で、認知症の母「みつえ」との生活に苦労するわけだが、みつえの視点(と回想)も多いため、ちょっと散漫な気もする。また、主人公の妻がいない理由が不明だ。死別か離婚か1秒も語られない。喜劇だから気にならないが、ちょっと知りたかった。 他の人も書いてるが、確かにスポンサーの看板シーンは興醒め。圧力と思ったので、スポンサーに悪い印象をもった。私はDVDで観たので気にならないが、映画館で観た人の中には腹が立った人がいる気がする。それから、みつえの若いときを演じた女優が原田貴和子と気付かなかった(EDで気付いた)。 誰でも老人になる。なので認知症の映画を観るのはためになる。 良い映画で、観て良かった。 【激辛カレーライス】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-11-25 23:52:21)
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