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《ネタバレ》 すでに「ブレイブ・ハート」でやり切った感のあるメル・ギブソン(ベンジャミン・マーティン役)が主演を務める独立戦争を描いた大作。西部劇にはない18世紀の様式美が優雅で美しい作品です。
まさかのエメリッヒ監督なのにインデペンデンスディっぽくなく、綺麗にまとまっているのはメル・ギブソンがどこかの段階で口をはさんだおかげか。。独立戦争という体で物語は進みますがストーリーの屋台骨はベンジャミンの復讐劇という非常にシンプルなものです。そういった意味では話自体は非常にコンパクトで判りやすい映画だったともいえます。ただし、とても丁寧に作られているとはいえ164分は正直お腹一杯だったし、子供が犠牲になる脚本も個人的には苦痛でした。(終盤のダヴィントン大佐(ジェイソン・アイザックス)との決着は胸アツですが) 面白いのは、、メル・ギブソンが画面に出てくるともうそれだけで絵になっていて、彼が落胆しても、馬に乗っても、星条旗をはためかせても、斧を振り回しても、子供を抱きしめても、、 どんなシーンでも素敵なのです。息子のガブリエル(ヒース・レジャー)もかなり存在感がある役どころですが、この父親の前では霞んでしまっています。 そういえば、主人公は自分の復讐の為に戦っただけで、結果として合衆国樹立に繋がっただけです。むしろ序盤に語られるように彼自身は戦うことに反対していましたので、そういった意味では「愛国者」というタイトルには少々違和感を感じなくもないです。ちなみに、エメリッヒってドイツ人ですよね?メル・ギブソンとヒースレジャーはオーストラリア人ですよね?アメリカの独立戦争を描いた作品なのに外国人ばかりとはなかなかの異常事態です。面白くないことはなくて、十分に楽しめる映画でしたが人に勧めるならやはり「ブレイブ・ハート」のほうが説得力があってドラマチックな作品かなっと。。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-03 14:09:32)
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