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邦画は好きではありませんが三部作まとめて録画されていたので見てみました。これが意外にもなかなか面白くて思わぬ拾い物でした。昨今過剰な演出が目立つコンピューターグラフィックスですが、、本作ではまさに適正と思われる使われ方になっていて、なかなか味わい深い昭和の雰囲気を描き出すことにも成功しています。
特筆すべきは全てのキャラクターがきちんと作りこまれていて、高度成長期の昭和にきちんと溶け込んでいた点です。特に六ちゃんこと堀北真希は心底可愛いかったし、本作の裏主人公である小学生たちの面々も、同年代である私の両親も「当時が懐かしい」という感想を漏らすほどです。見た目的には完全に「青春デンデケデケデケ」を超える理想的な昭和作品を演出することに成功しています。 ただ、宣伝要素が強かった東京タワー建設は完全にただの背景と化しており、できれば東京タワーが徐々に高くなっていく過程と共に、高度成長期の戸惑いを含む当時の大人たちの心情まで上手くシンクロさせていただきたかったところですが、何となくギャグに逃げる流れが目立つ脚本に収束しています。 中盤以降、本作の核となる泣かせる脚本はベタですが割とよく出来ています。若干薄っぺらなところもありますが、邦画でこれ以上の心情表現は望めませんでしょうから、まあ及第点といったところでしょうか。ガチ映画通には辛い作品かもしれませんがまあ総合的には十分よく出来た作品だったと思います。間延びしてテンポが悪い箇所が散見されましたので、できれば30分くらい短く編集すべきでした。 【アラジン2014】さん [地上波(邦画)] 7点(2025-06-29 14:48:16)《新規》
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