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プルートで朝食を のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 プルートで朝食を
製作国アイルランド,英
上映時間127分
劇場公開日 2006-06-10
ジャンルドラマ,コメディ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「プルートで朝食を(Breakfast on Pluto)」この素敵な響きからもっと別の物語を予想していましたが、まさかの「キトゥン」の映画でした。しかしパトリック‘キトゥン’・ブレイデン(キリアン・マーフィ)の演技が上手すぎるので、ただのオカマ映画にならず彼女(彼)の自叙伝としてきちんと芸術作品に昇華しているのは流石でした。

章立てでかなり細切れな演出ですが、これのせいでちょっと集中力を削いでしまっていますが、キトゥンの半生を足早に説明するには仕方がなかったのかもしれません。オープニングの乳母車のシーンから映画に一気に引き込まれますが、その流れが理解できるのはほとんどラストになってからです。途中途中にも沢山の素敵なシーンはありますが特に終盤、ブランコに乗っている彼女(彼)にマジックミラー越しに両親の秘密が明かされるシーンは素晴らしい。本来なら告解を聞く側のリーアム神父(リーアム)がマジックミラー越しに息子に対して告解を行うシーンは素晴らしいとしかいいようがありません。

また、彼女(彼)のライフワークであった”母を探す”旅が終る時も感慨深い。彼女(彼)が保守的で女性的なオシャレをして母に会いに行くシーンには泣かされます。ラストは笑顔も涙もないのですが、母に自分の正体を明かさなかったのは良い選択で、何だか凄く清々しく綺麗にまとまっていたと思います。そう何度も見たい映画ではありませんが、映画好きなら一度は見ておいたほうが良い素敵で意味深い作品でした。
アラジン2014さん [地上波(字幕)] 8点(2022-06-24 20:50:24)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 6.78点
作品の点数分布
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100.00%
215.56%
300.00%
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6422.22%
7316.67%
8633.33%
9211.11%
1000.00%
作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 53.99
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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