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《ネタバレ》 前作の成功からか、本作では序盤から余裕のある描写が目立ちます。まあ、物語の構成的には一作目で大体のことが収束していますので、本作ではいかにして一作目の世界観と余韻を壊さずに話の続きを見せるかってことに注力されています。実際本作ではそれが上手くできていて、茶川(吉岡)の悲願、ヒロミ(小雪)の秘めた想い、淳之介(須賀健太)の希望がバランスよく融合したラストは確実に泣かせる脚本に仕上がっています。皆が幸せになって本当に良かったと思える展開は心底素敵でした。途中詐欺などの妙な一件もはさまりますが、実際問題、高度成長期後半の当時には余裕が出来てきた日本総中流家庭の人達をターゲットにした新手の詐欺が広まりつつあった時代です。
個人的には鈴木家にやってきた親戚の女の子の一件に関しては、色鉛筆よりもう少し踏み込んだ展開が見たかったところです。あと、六ちゃん(堀北真希)が映画館で嵐を呼ぶ男でハッスルしてるところは素敵でしたし、本作ではついに東京タワーにも登ります。余談ですが茶川の小説は正直大したことないと思いましたが、小雪が列車の中で読んじゃうと・・ やっぱり泣けるんですよねえww 正直、個人的には一作目より本作の方が好きでした。本作は一作目よりよく出来ていたと感じました。ネタのちりばめ方もバランスが良く、ラストの泣かせまでのまとめ方が上手くてほとんど文句のつけるところが無かったような気がします。しいていえば、前作同様、本作も編集を上手くやってもう少し短くしていただきたかったでしょうか。 【アラジン2014】さん [地上波(邦画)] 7点(2025-06-29 14:53:49)《新規》
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