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《ネタバレ》 よくできてはいますが前半はかなり退屈しました。1時間を過ぎたあたりから盛り上がってきますが、今度はご都合主義感や粗が気になって妙に落ち着きません。結局のところ、あまり乗れなかったというのが正直な感想ですが、まあしかし、よくできた映画ではあります。
見えないモノ(者)に陥れられる恐怖は上手に描かれています。何もない場面で何もない所へカメラがパンしたりズームするのはかなり怖いデス。映画のタイトルでネタバレしているハンデ(倒叙形式)をウマく利用したシーンの数々は素敵でした。ただ、前半部で主人公の内面を丁寧に描こうとするあまり、間延びしまくっていますので、それをどう考えるかでこの映画の評価は変わってきそうです。(私はダメ)そもそも、主人公のセシリア(エリザベス・モス)が鬱屈した雰囲気が強く、まるでストーキングしたいような魅力的な人間には感じられなかったのが根本的にダメだったように感じます。 また、他の方もおっしゃっていますが、レストランでの一件は明らかにオカシイと感じました。普通あの状況であればナイフを避けるのが人間の正常な反応なハズで、間違っても手に握るような真似はしないのではないかと思ってしまいました。病院でのドンパチも同じことで、普通なら異様な状況を監視カメラで見ているハズの警備員たちですが、モブキャラ宜しく無防備に突っ込んでいって見事に昇天してしまいます。 さらに、私が一番腑に落ちないのは兄が操られていたのか?それとも兄に操られていたのか?という点です。結末から考えればおそらく弟が全ての黒幕だったと思いますが、それを裏付ける決定的なシーンはありませんでした。それなのにあのようなラストではアッサリしすぎているし、むしろ兄に操られていた可哀そうな弟のようにも見えてしまっています。 暇~な時にもう一度見たらもっと奥深くまで理解できるかもしれませんが、再鑑賞は当分先になりそうです。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-02-10 16:40:33)
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