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《ネタバレ》 全体の雰囲気は最高に良かった。しかし個別にプロットをバラすと途端にダメな部分が目立つ少々難しい映画でもありました。とにかく予定調和やご都合主義が多くていけません。
いきなり破綻しているのが三兄弟が全員で第一次大戦に行ってしまう流れ。WWIといえばヨーロッパの戦争で、アメリカとしてはあくまで理想や建前、立場として参戦したに過ぎなかったハズです。本国の田舎モンの三兄弟が志願し、全員でヨーロッパに行ってしまうのにはかなりの違和感を覚えてしまいました。(まあ、彼らはそれだけ純粋だったのかもしれませんが) 三男の婚約者(ジュリア・オーモンド)がふらふらしすぎるのも問題で、これではあまりにも貞節が無さすぎる。せめてブレずに一目見た時から次男に心を寄せていただけのいけない女を貫いたほうが彼女の品格が保たれたように思います。本作の彼女はまるで「あっちがダメならこっち」という都合が良い女に成り下がってしまっていて、感情移入しにくいキャラクターに仕上がってしまっています。まあ確かに、あの時代に同じような状況に陥ってしまったら、、女としては無理もないのかもしれませんが・・ それにしてもあまりにもメロドラマすぎました。 モンタナの風景や暮らしは美しく雄大で、インディアンの生き様を見せるロン毛のブラピは最高にカッコいいです。「熊」が彼の生涯のライフスタイルとなっていて、ラストももうこれしかないよね!というカッコよさ。ただしこちらのキャラクターも三男を自分の腕の中で死なせてしまった十字架を背負っている割に、その嫁を横取りしつつも途中でほっぽり出してみたりと難しいキャラクターに仕上がっています。(それも含めてカッコいいのかな?) ブラピメインで鑑賞できる人には結構良い映画ですが、そうじゃない人にはイマイチ何が伝えたかったのかよく判らない映画だったりもします。ブラピのカッコよさと素晴らしい雰囲気に免じてこの点数を! 【アラジン2014】さん [地上波(字幕)] 6点(2024-07-30 16:29:34)
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