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スパルタカス(1960) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スパルタカス(1960)
製作国
上映時間198分
劇場公開日 1960-12-15
ジャンルアクション,ドラマ,歴史もの,伝記もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 TV録画を字幕で見ました。昔の映画なので状況を理解させるための風景描写が長い&そしてそこに差し込まれる音楽がちょっとウザい感じはありました。しかし正しくスペクタクル巨編の名に恥じない壮大な大河ドラマに仕上がっていて雄大な景色、CGではない本物の馬や人間のぶつかり合いは心底素晴らしかったです。キューブリック色は弱く、これなら他の戦争娯楽作品などを得意とする監督に任せても良かったのでは?とほんの少し思ってしまいました。(大脱走の監督とか)

スパルタカス扮するカーク・ダグラスがちょっとオッサン過ぎて萎えますが、ローレンス・オリヴィエを筆頭に全体的にキャストも豪華で、流し見しても大作然としているのは明らか。できればもう少しローマ陣営のうんちくや駆け引きなどのドラマが見たかったのですが、そうなると剣闘士の話じゃなくなっちゃうので仕方がないでしょうか。あと気になったのが、スパルタカスのカリスマ性がいまいちウマく表現されていない点は残念でした。涙涙なハズのラストファイトもかなりアッサリしていて、その理由はやはり彼らの関係性が上手く描けていないのが原因でしょう。ロマンスをもう少し減らして彼の強さや仲間との絆に焦点を当てたほうが良かったのかもねと、素人ながらに思ったり思わなかったり。(でもそうなると彼の愛を知る優しい側面は薄れそうですが)

反乱まではテンポよく進みますが、その後は若干話が停滞します。上映時間を知っているだけにまだ一時間しか経っていないのかと中だるみ感がありますが、眠たいロマンスを抜けローマ軍を迎え撃つあたりから急に話が面白くなってきます。インターミッションを挟んでラストまで一気に見せ切る流れは結末も含めて胸アツ。
私の中で似た作品といえばリドリー・スコット×ラッセル・クロウの「グラディエーター(2000)」です。40年も後に作られた新しい作品と比較しても無意味なのかもしれませんが、やはり「グラディエーター(2000)」の方が完成度が高く没入感は深めでした。(まあ当たり前か)でもしかしながら、剣闘士の物語としては本作のほうが圧倒的に深みがあり、ラストも余韻を残す非常に素晴らしい仕上りでした。総合的に見てどちらか選ぶとしたらやはり本作。これは名作です。
アラジン2014さん [地上波(字幕)] 8点(2023-08-01 15:27:28)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 65件
作品の平均点 6.78点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
211.54%
323.08%
423.08%
51218.46%
6913.85%
71421.54%
81421.54%
9913.85%
1023.08%
作品の標準偏差 1.74
このレビューの偏差値 54.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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