Menu
 > 作品
 > チ行
 > チャップリンのニューヨークの王様
 > アラジン2014さんのレビュー
チャップリンのニューヨークの王様 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チャップリンのニューヨークの王様
製作国
上映時間110分
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 チャップリン最後の映画ということでしたが、イマイチ何を描きたかったのかよく判らない作品になっています。色々と考察等読んでみると、どうやらアメリカの政治や社会に不満があってそれを皮肉っているようですが、イマイチそれも届いていないように感じます。そもそもアメリカを追放された後にそのようなメッセージを発しても負け惜しみにしかならず、このようなことはすべきではなかったようにすら感じました。

本作と併せて見た「ライムライト」のほうがずっと地に足がついた作品に仕上がっています。ただ、本作も酷評するほど悪くもなく、まあいってしまえば可もなく不可もなくといった凡唐な作品でした。チャップリン最後の作品として映画ファンとしては押さえておきたい作品ではありますが、個人的には本作ではなく「ライムライト」のほうを押さえるべきだとも感じます。

想像の域を出ませんが、第二次世界大戦が終わり10年も過ぎた時代です。アメリカ的にいうなら”アメリカの黄金期”ですので、色んな意味で新しい価値観や生き方が芽生えていた時期でしょう。そういった新しいジェネレーションの中で、チャップリンの価値観ではもう世の中にはついていけず、アメリカからもつまはじきにされた彼の心情をつづった作品なのかもしれません。しかしそれすらもイマイチ観客の心には届いていないように感じる寂しいラストを飾った作品だったといわざるを得ないです。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-14 16:52:54)《新規》
その他情報
作品のレビュー数 21件
作品の平均点 6.52点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.76%
5419.05%
6733.33%
7314.29%
8419.05%
929.52%
1000.00%
作品の標準偏差 1.37
このレビューの偏差値 47.20
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
チャップリンのニューヨークの王様のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS