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小津初のサイレントとして鑑賞した「非常線の女」(1933) と同年に公開された本作は今回鑑賞した作品の中で唯一岡田嘉子という女優が主演を務める作品。より正確にいうとこの女優さんは「東京の宿」(1935) にも出演しているものの、これが唯一逃した作品であったためそうなった次第。
やはり一回しかみていないと印象が弱いのだが改めてウェブを徘徊して彼女に関する記述や写真をみていると…、思わぬ伏兵現るといったところ。「東京の女」の物語の筋自体は暗喩されていた部分がつかみ取れなかったこちら側の責任もあるとはいえ、若干納得が行かないまま終わってしまった感があり、それゆえ映画自体の評価は決して高くはつけられないのであるが、この女優さんの生い立ちに目を走らすうちにそちらの方に興味が移りだして俄然この映画をその色眼鏡を通してもう一度観てみたくなってきた。以下wikipediaの見出し。 「大正から昭和初期にかけて、サイレント映画時代のトップ映画女優であった。奔放な恋愛遍歴やソビエト連邦(現:ロシア連邦)への亡命など、波乱の生涯を送ったことでも知られる。」 これが「色眼鏡」の理由。映画の中の人生よりも現実の人生が劇的な俳優はそうもいないわけで、ふつふつと興味が湧いてきた次第。ちょっと追っかけてみるかな。 【kei】さん [映画館(邦画)] 5点(2014-05-13 10:20:12)
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