Menu
 > 作品
 > フ行
 > ブレードランナー 2049
 > 墨石亜乱さんのレビュー
ブレードランナー 2049 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブレードランナー 2049
製作国米,英,カナダ
上映時間163分
劇場公開日 2017-10-27
ジャンルアクション,SF,シリーズもの,刑事もの,小説の映画化,3D映画
レビュー情報
《ネタバレ》 似て非なる真逆をいく続編。

映画を観ればわかる事だが、今回の主人公 K はデッカードよりも感情移入が難しい非人間(新型レプリカント)の設定。前作のロイ・バッディたちタイレル社製のネスサス8は(原作のアンドロイドと異なり)時間が経つと自我が芽生え、故に4年の寿命を持たされていた。
しかし、映画の序盤から感情のない筈の K に感情移入してしまう。理由はいろいろだが、決定的なのはアナ・デ・アルマス演じるジョイに尽きるのではないか。美しく献身的で非の打ち所がない理想の(バーチャル)彼女。二人の疑似恋愛が純粋に見え K に心を感じ、彼の自己探求の旅に自然と引き込まれてしまう。
これは「人間性とは何か?」というテーマが明確に伝わる優れたSF映画だと言える。

ただ、印象としては『惑星ソラリス』並にクラシックで…驚きは乏しい。
前作『ブレードランナー』はそれまで無かった近未来のリアルなガジェットが満載で、テーマさえもビジュアルの添え物に感じる程だった。逆にそれが革新的で、だからこそクリエターやアーティストに強烈な影響を与え特別なカルト作品となった。『2049』は一級のSF作品ではあるが優等生ゆえに『ブレードランナー』の続編としては食い足りなかった。
よく似てるけど、ちょっと眉尻が下がったなんか違うレイチェルみたいな…そんな映画でした。笑
墨石亜乱さん [映画館(字幕)] 7点(2017-10-29 09:25:59)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 95件
作品の平均点 6.48点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
222.11%
344.21%
488.42%
51010.53%
62425.26%
71616.84%
82021.05%
988.42%
1033.16%
作品の標準偏差 1.79
このレビューの偏差値 51.61
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ブレードランナー 2049のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS