Menu
 > 作品
 > カ行
 > 風の中の牝雞
 > 大経師さんのレビュー
風の中の牝雞 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 風の中の牝雞
製作国
上映時間84分
劇場公開日 1948-09-17
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 確かに小津らしからぬ作品という印象を受けます。
何と言っても田中絹代さんの演技が素晴らしいですね。
色んな表情が自然に出ていて。
印象的な部分は、絹代さんが体を売る直前のシーンですね。
鏡にうつった絹代さんと実際の絹代さんを交互に映して葛藤を表しているんだと思いますが、内面の声が聞こえてくるような田中絹代さんの入り込み具合が素晴らしいです。
そしてそのシーンの直後に枕と布団、タバコのカット、その次の麻雀での下品な会話で情事があったことがわかるという、無駄のない上手いやり方だと思います。
小津モンタージュとでも言うんですか。今の作家だったらそこら辺はもろに描写するんでしょう…。時代背景が生んだ名シーンかもしれません。
佐野周二さんも、かなり今風な髪型してらしていいです。
ニコニコしているだけのおぼっちゃまキャラよりこっちの方がずっと好きです。


大経師さん [DVD(邦画)] 8点(2014-09-13 17:15:47)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 6.87点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
416.67%
516.67%
6426.67%
7426.67%
8426.67%
900.00%
1016.67%
作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 55.72
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
風の中の牝雞のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS