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ノーカントリー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ノーカントリー
製作国
上映時間122分
劇場公開日 2008-03-15
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
セリフが少なく、具体的な状況説明が抑えられているのだが、観ていて置いてけぼりになることはない。一つ一つのカットも長くて静寂なシーンが多いが、飽きることはなくて、むしろ緊迫感を与えてくれる。
今は何が起きているのか、どこにどのような危険が潜んでいるのか、そのようなことを観ながらに自然と考えられて、ぐいぐいと引き込まれる。

コーエン兄弟の独特なブラックユーモアはほとんどないが、欲に目が眩んだ人間が運命に逆らえないまま転落していくのは彼らの映画ではお馴染みの展開。
人間の無力さを描くのが巧い。上から目線な言い方になるが、ストーリーテラーとしての力が半端じゃないと思う。

そして、言うまでもないが、ハビエル・バルデムがとてつもないインパクトを放っている。演技を越えた強烈な"存在"と化していた。

「ルールを守って生きた結果がこれだとしたら、そのルールに意味はあるのか」というセリフが忘れられない。
一度対峙してしまったら避けられない、強大な悲劇の恐ろしさを痛感させられた。
Y-300さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2021-06-17 11:37:36)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 214件
作品の平均点 6.42点
作品の点数分布
000.00%
120.93%
241.87%
352.34%
4146.54%
53214.95%
64822.43%
75224.30%
83717.29%
9157.01%
1052.34%
作品の標準偏差 1.71
このレビューの偏差値 58.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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