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大人の見る絵本 生れてはみたけれど のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大人の見る絵本 生れてはみたけれど
製作国
上映時間90分
劇場公開日 1932-06-03
ジャンルドラマ,コメディ,サイレント,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 サイレント映画なのに声が今にも聴こえてきそうなほどに見事な演出でした。小津監督作品のいわゆる「小津調」に比べ、本作はテンポが速く感じました。子供たちは皆、自分の父親が一番偉いのだとアピールします。それほど当時、父親という存在は大きかったのでしょう。私の時代でさえ、友達から自分の悪口を言われる分には平気だったが、父親の悪口を言われるとついカッとなったものです。そんな自慢の父親が職場の上司の機嫌をとるため滑稽な動きをしたり、変な顔をしている映像が写し出されます。これは子供にとってはキツイ。小津監督の作品ってほのぼのしたイメージが強いけど、結構強烈な描写が多いんですよね。この作品もコメディータッチだが内容は厳しい。このような経験から次第に父親や大人社会に対し、嫌悪感や失望感を抱くようになりギクシャクしてきます。これは今も昔も変わらないですね。私自身もこのような体験をし、反発をしていた時期はやはりあったと思います。社会に出て仕事をするようになって、大人の世界の厳しさや理不尽さを知り、父親の苦労を知ることになります。「生活」を撮らせれば、小津監督の右に出るものはいないです
スノーモンキーさん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-25 00:16:03)
その他情報
作品のレビュー数 43件
作品の平均点 7.65点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
224.65%
300.00%
424.65%
536.98%
624.65%
7818.60%
8818.60%
91023.26%
10818.60%
作品の標準偏差 2.07
このレビューの偏差値 50.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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