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豚と軍艦 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 豚と軍艦
製作国
上映時間108分
劇場公開日 1961-01-21
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画,青春もの,ヤクザ・マフィア
レビュー情報
《ネタバレ》 とてもエネルギッシュな映画でした。まさにバカヤローな男どものドタバタ喜劇。とにかく、この映画の中の「男」に何一つ魅力を感じません。弱いものから金をせしめる。妊娠した彼女を簡単に中絶させる。引っ掛けた女を米兵に受け渡す。親分と慕われている銀次でさえ、胃潰瘍を末期がんと勘違いしノイローゼになる始末。これまでの日本映画のヤクザ像とは一線を画しており、高倉健の任侠映画の真逆を行っています。この男どもの末路も哀れで、自分の育てた豚に踏み殺され、ある者は便所の汚水に顔をうずめて死んでいきました。オーバーアクト気味な演技もなかなか面白かった。加藤武のいかれた演技、言動は異彩を放っていました。また、若干17歳の吉村実子の体を張った演技も凄い。吉高由里子の蛇にピアスの演技なんてまだまだ。若者の有り余るエネルギーが、全てマイナスの方向に放出してしまいました。普通なら陰湿な映画になってしまうところを、喜劇にしてしまう今村監督は凄い。まさに日本版ヌーヴェルヴァーグ!
スノーモンキーさん [DVD(邦画)] 8点(2015-01-07 22:27:14)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 6.44点
作品の点数分布
000.00%
115.56%
215.56%
315.56%
415.56%
500.00%
6527.78%
7211.11%
8211.11%
9422.22%
1015.56%
作品の標準偏差 2.50
このレビューの偏差値 52.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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