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裸の島(1960) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 裸の島(1960)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1960-11-23
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 少人数のスタッフで瀬戸内の離島でロケを敢行。500万円程の低予算で撮影された。全編通して会話がなく、わずかな音響が入るだけの新藤兼人監督の異色作。ストーリーも単純で、前半は舟で島に向かい水を汲んでは坂を登り畑に水をやる。それを淡々と繰り返すだけなのだが全く飽きません。櫂で水をかく音、砂道を踏みしめる音。土に水が染み込んでいく音。普段、気にも留めない音がこんなにも美しかったのかと驚きました。後半、2人の子供のうち1人を病気で失います。クライマックスで乙羽信子演じるトヨの気が狂ってしまいます。水桶を投げ捨て大事に育てた野菜を引っこ抜いた後、静寂を切り裂くように泣き叫びます。(この作品での乙羽信子の唯一の肉声)ただ、すぐに我に返り生活のために畑仕事に取り掛かるのです。人生の厳しさ、残酷さを見せつけた名作。
スノーモンキーさん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-05 22:33:42)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
300.00%
414.55%
5313.64%
6522.73%
7418.18%
8522.73%
9313.64%
1014.55%
作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 54.23
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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