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長屋紳士録 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 長屋紳士録
製作国
上映時間72分
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 結構残酷な内容のはずなのに、何故か笑ってしまう不思議な映画でした。幸平は戦争孤児という設定なのに、体型がふっくらしているというのが可愛らしいんですよね。飯田蝶子演じるおたねも、どこか憎めません。怒りっぽいが情に弱い一面も持ち合わせていて下町のおっかさんと言った感じでしょうか。茅ケ崎の海岸に幸平を置き去りにしようとするシーンなんか、下手な監督が撮ればただの鬼婆ですよ。そこを、子供が追いかけてきてだんだん距離が縮まっていくショットを観せ、最終的に一緒に家に戻ってしまうことでほっこりさせてしまう。このあたりの演出が上手いなあと思います。

クジではめられるシーンやぶかぶかの帽子など可笑しい場面はいくつもありましたが、一番笑ったのが、あれだけたくさん芋を買ったのに、幸平の父親がお礼に芋を持ってきたところ。あれは爆笑でした。

今回改めて小津監督は喜劇作家であることを実感しました。本作が公開されたのが昭和22年。この時代にこんなにも明るい戦争映画が日本で制作されていたことにも驚きました。
スノーモンキーさん [DVD(邦画)] 8点(2017-03-18 01:40:23)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 8.27点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.06
このレビューの偏差値 47.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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