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《ネタバレ》 見終わって、今まで味わったことのない感情に酔いしれた。
稚拙な表現になってしまうけど……すごい映画。 「おもしろい」「感動した」「好き」「深い」「恐い」「笑える」「考えさせられる」「悲しい」などの多くの感情がごちゃまぜになっていて、一言で言い表せられない。 前半は楽しくて笑えて、すずの魅力満載。当時の生活もわかっておもしろい。 後半は、原爆投下の日に向かってカウントダウンされていくのが非常に恐い。 日を追うごとに「戦争」が身近になっていき、庶民目線で戦争の恐怖が実感できる。 前半のほのぼのムードから一転、これでもかと不幸が起こり、絵柄の可愛さとあいまってギャップがすごい。 だからこそ、より戦争・原爆の悲惨さが伝わってくる。 あと良かったのが、のん(能年玲奈)の声。 すずにマッチしてたし、「声優を本業にしたら?!」って思うくらい、オンリーワンな声質だと思った。 他にも、コトリンゴの歌とか、すずのふにゃっとした笑顔とか、良いところが多すぎて語り尽くせない…。 気になった点をあげるとしたら、ところどころに出てくる抽象的表現や、リアルなのか空想なのかわからない描写は少々やり過ぎだったかな。 そんなに奇をてらわなくても十分傑作なのに。 そして一番の不満は、すずが右手を失くしたこと。 すずがとても魅力的で、すっかり虜になってただけに、見てて辛すぎる。 これのせいで1点減らして9点にしようか悩んだけど、戦争・原爆の悲惨さを後世に伝えることができる重要な作品でもあるので10点にした。 【ネギ寿司】さん [映画館(邦画)] 10点(2017-03-02 01:44:24)
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