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《ネタバレ》 娯楽映画としては楽しめたし、2時間飽きずに観ることができたのだけど、アカデミー作品賞目当てに行った自分としては、期待はずれでした。
「人外の生物と人間との恋」っていう感動できそうな設定なのに、やってることはわりと普通で、あまり芸術性やテーマ性は感じられません。 半魚人が主人公イライザに心を開いていくところや、イライザが半魚人を好きになっていくところをもっと時間をかけて描いてほしかったです。 イライザが半魚人を好きになる理由が弱く(普通はあんな化物好きになるどころか恐怖しかないでしょう)、「言葉が話せない者同士共感できる」等と理由を本人の口から語らせていたけど、取って付けた感はぬぐえません。 半魚人もイライザのことが本当に好きなのかどうかいまいちわからない。 半魚人に知性があるとのことだったけど、せいぜい犬か猿くらいの知性しか感じられなかったし、これでは人間と動物の愛を描いたようにしか思えません。半魚人に超能力があるって設定もいらないです。 救出劇やロシアのスパイとかの要素は削って(おもしろかったけど)、イライザと半魚人の恋中心にストーリーを作っていたら、アカデミー賞にふさわしい名作になっていたかもしれません。 【ネギ寿司】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-03-26 16:34:08)
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