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《ネタバレ》 新三部作最終話。アナキン・スカイウォーカーが暗黒面に堕ちダース・ベイダーが誕生するまでを描くというのは新三部作の決定事項だがどう描かれたのか。
アナキンが暗黒面に堕ちるのは母親を守れなかったというトラウマがあり、今度はパドメをも死から守れないのではないかという不安や恐怖から来るのは分かる。そこをパルパティーンにつけ込まれたのも分かるのだがエピソード2でも思ったことだがやはりドラマの描き方が足りない気がした。アナキンの行動には説得力に欠けることが多く上記の決定事項のために無理矢理ドラマを動かしている感が否めない。アナキンに必要なのはパドメの愛でも暗黒面でもなく精神病院でのカウンセリングだ。そして結局ジェダイは最後の最後まで暗黒卿の存在に気づけず(あれだけ身近にいたというのに)、アナキンの報告を受けてやっとメイスが動く有様。新三部作の最初から最後までジェダイは暗黒卿の手の平で踊らされていたという無能ぶりも残念で、旧三部作のジェダイの神秘的なイメージを塗りつぶしていく。 さて、いろいろ文句を並べたがではエピソード3はダメなのかと言われるとそうは思わない。元々ルーカスの演出というのは良く言えばドライ悪く言えばあっさりしている感じなのだが終盤のアナキン対オビ・ワン、ヨーダ対ダース・シディアスという2つの闘いが交錯する演出は見事だ。スター・ウォーズの中でも屈指のドラマティックでエモーショナルな場面ではないだろうか。弟子との闘いを終えた後のオビ・ワンの嘆きは胸に来るものがある。こうして暗黒面に堕ちた者がジェダイへと帰還する物語が始まるのだ。 ダース・ベイダーが生まれるシーンも印象深いがジュクジュク火傷が完全に治ってから鎧やらヘルメットやらつけてあげてください。化膿しないか心配です。 【⑨】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-12-27 17:28:15)(笑:1票)
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