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父、帰る のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 父、帰る
製作国
上映時間111分
劇場公開日 2004-09-11
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 ロシア正教では父は神と同等の絶対の存在であるという。何故、十数年ぶりに父が帰ってきたか、そもそも彼は"父"なのか、最後まで明かされない。まるで神聖なベール覆われているようだ。長男は畏れながらも父と信じて慕い、次男も畏れながらも父と信じず反発する。その微妙に移ろいゆく心理描写は空疎で、雄大で、美しい風景と重なる。男と共に湖に沈むパンドラの箱に答えはあるかもしれないが、兄弟も観客もその聖域に触れることすら許されない(一種のマクガフィンと思われる)。水平線の見えない湖を眺める兄弟はその旅を通じて、かけがえのない何かを掴んだはずだ。タルコフスキーを思わせる映像美と繊細で濃厚な心理ドラマの融合。秀作。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-31 23:47:07)
その他情報
作品のレビュー数 63件
作品の平均点 6.78点
作品の点数分布
000.00%
111.59%
211.59%
334.76%
4711.11%
546.35%
6914.29%
71320.63%
8812.70%
91219.05%
1057.94%
作品の標準偏差 2.16
このレビューの偏差値 52.61
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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