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市民ケーン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 市民ケーン
製作国
上映時間119分
劇場公開日 1966-06-04
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 『Mank マンク』の予習のため10数年ぶりに再見。初めは睡魔との闘いで印象に残らなかったが、今見ると愛着障害を描いた現代に通じるテーマだった。愛情の代わりに金は無尽蔵にあり、強大な権力もあった。それでも二人の妻も二人の親友も去っていったのは、こういうことをしたんだからという見返りが透けて見えていたからで、他人の心情を上手く汲み取れない不器用さがあまりにも悲しい。世間的には新聞王として持て囃されても彼の一部分でしかないし、関係者の証言も彼の一部分でしかない。あるのは、遺品が容赦なく焼却処分されるように、死んでしまえば忘却の彼方へ置き去りにされる虚無感だけだ。今でこそ珍しくない演出手法も当時は斬新で、実在の新聞王をモデルにしたのだから、このセンセーショナルさがオーソン・ウェルズの強大な野心と深く重なる。ドナルド・トランプはこの映画が好きだったようだが、現在の窮状を見るに大いなる皮肉を感じた。野心、野心、野心・・・。名を残すとはこういうことなのだ。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-12-06 00:52:00)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 200件
作品の平均点 7.01点
作品の点数分布
000.00%
121.00%
221.00%
352.50%
4147.00%
52613.00%
62613.00%
74120.50%
82814.00%
93216.00%
102412.00%
作品の標準偏差 2.04
このレビューの偏差値 52.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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