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グエムル/漢江の怪物 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 グエムル/漢江の怪物
製作国
上映時間120分
劇場公開日 2006-09-02
ジャンルドラマ,サスペンス,パニックもの,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 ただのモンスター映画と侮るなかれ。ポン・ジュノらしい一筋縄ではいかない、まるで人を喰ったような寓話だ。序盤の意表を突いた襲撃シーンから期待を膨らませてくれる。悲壮感あふれる葬式のはずが、ドロップキックに、過剰に嘆き悲しむ光景によって不謹慎な滑稽さを生む。喜劇と悲劇は常に隣り合わせなのだろう。ところが、以降の展開からトーンが萎んでいってしまう。躍動感のある見せ場が多いのに、序盤を超えるような高揚感がなかった。グエムルを総叩きするシーンですら冗長に思えるくらいに。だが、この映画で一番描きたかったのは、どん底で逞しく生きる市井の人たちなのだろう。良い大学を卒業しても兵役を満了しても将来が保障されるわけがない熾烈な競争社会で多くの人々がこぼれ落ち、自営業を厭わざるを得ないという。本当の怪物はその歪んだ社会構造で、ソン・ガンホが足でニュース番組が流れるテレビを消す食卓シーンに、"政治や社会に無頓着な大衆"として象徴されてるような気がした。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 6点(2017-05-29 19:35:28)
その他情報
作品のレビュー数 135件
作品の平均点 5.99点
作品の点数分布
000.00%
121.48%
210.74%
396.67%
41511.11%
52317.04%
63525.93%
72115.56%
82014.81%
953.70%
1042.96%
作品の標準偏差 1.81
このレビューの偏差値 50.05
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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