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カフカの「城」 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 カフカの「城」
製作国オーストリア,独
上映時間125分
ジャンルドラマ,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ◆テレビ映画という制約もあるかもしれないが、今作はハネケらしさを封印し、フランツ・カフカの世界観を忠実に映像化しようとする姿勢が感じられる。非常にクセが強く、読みやすいとは言い難いカフカの小説は、当然、映画も多くの人に受け入れられる代物ではない。活字で読むよりはマシだろう。◆簡単に言えば、測量士Kが仕事で城を訪ねるが、一行に入れる気配もなく、右往左往に冬の城下町を彷徨うだけ。周りの対応にイライラするが、主人公の優柔不断さにもイライラする。ネガティヴな性格のカフカの人生を反映させているようである。そして滑稽。◆未完の小説を映画では如何してに完結させるか? 普通ならオリジナルの結末を付け加えるが、ハネケはそれを拒む。いきなり黒画面を背景に「草稿は途切れている」とテロップを叩きつけて、観客をそのまま放り出すのだ。それを含めての不条理劇として受け止めるか、何を描きたいのか分からない映画として唾棄するか。自分からすれば、その世界観に酔えるほどの感性はなかったということだ。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 4点(2015-06-02 19:25:48)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 5.60点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.56
このレビューの偏差値 43.44
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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