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ブラインドネス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブラインドネス
製作国カナダ,ブラジル,日
上映時間121分
劇場公開日 2008-11-22
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,ミステリー,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作既読。
地の文と会話文を区別しない、改行のない独特の文体が、
目の見えない混沌の世界を的確に表現するにはうってつけだろう。
名前のない登場人物がどんな姿形をしているのか、如何に凄惨な描写なのか、
文字だけの小説ではただ想像するしかない。

問題は目の見えない世界を如何に映像にするか。
ノーベル賞作家の偉大さを恐れたのか、メイレレス監督がドSなのかは知らないが、
万人向けに大幅に脚色できず、
かと言って原作を中途半端にトレースすることしかできなかったのがその答え。

例えば、唯一ヒロインだけが見えているのだから、
極限状態とはいえ屈服するくらいなら王を殺すべきだったし、
全員が(一時的に)失明したのが資本主義に驕った人類への天罰だったら何でもありになってしまう。
寓話と言えばそれまでだが、ディテールの甘い観念ドラマにただただフラストレーションが溜まるだけだろう。
R18指定になるにしてもやるなら徹底的にやれ。

カフカや村上春樹といった非現実な小説と同じで、
文字でしか表現できないものがあることを逆説的に知らされる形になった。
つまらなくはないが、陰惨すぎて二度と見る気がしない。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 5点(2016-11-26 01:05:26)
その他情報
作品のレビュー数 73件
作品の平均点 5.41点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
222.74%
31013.70%
41115.07%
51520.55%
61621.92%
71115.07%
845.48%
934.11%
1011.37%
作品の標準偏差 1.76
このレビューの偏差値 48.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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