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イントゥ・ザ・ワイルド のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 イントゥ・ザ・ワイルド
製作国
上映時間148分
劇場公開日 2008-09-06
ジャンルドラマ,アドベンチャー,実話もの,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 サリンジャーの小説『ライ麦畑でつかまえて』は、理想を求めて街を漂流する少年がもがきながらもやがて現実と折り合いを付けようとする物語だ。この映画も似たような匂いがあり、大学を卒業した青年が真の幸福を求めて、失踪同然の当てもない旅を続ける。あまりにも無鉄砲で青臭くて世間知らず。しかし、かつて問題児だったショーン・ペンは彼にある種の羨望を抱いていたのだろう。大人としての客観性も兼ねており、ドル札を焼きながらもバイトで資金を溜める矛盾に、列車に無賃乗車をすれば容赦なく殴られ、アラスカの荒野での廃バス生活では独りで暮らすことの限界を知っていく。「幸福は誰かと分かち共有するもの」。死に際にそれに気付くとはあまりに皮肉すぎる。もし地図を捨てていなかったら家族と抱き合っていたかもしれない。そして父親になって、自分を戒めるように子供に現実の厳しさを教えていたはずである。見る年齢によって感想がかなり変わるだろう。卒業間際で内定も見つからなかったときに本作に出会い、彼に共感していた。定職を持った現在なら冷静に見ていたかもしれない。親不幸にならない程度に、醒めないうちに行動することは若さという特権だ。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 8点(2017-07-11 19:19:17)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 74件
作品の平均点 6.99点
作品の点数分布
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211.35%
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6810.81%
71824.32%
81520.27%
91114.86%
1056.76%
作品の標準偏差 1.80
このレビューの偏差値 53.11
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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